8号 忘れ得ぬにゃんこ達

往ぬるとも楽しき覚えとなりてこそ生き続けまほしけれ君のうち

今回のにゃんこ達は、もう会えることは無くても「楽しき覚え」として残っています。いえ、残していきたいと思います。

以下のにゃんこ達の名前は当家でしか通用しませんです。

北関東Y地区の子にゃんこ

お母さんに見守られて元気にじゃれ合っていた2匹の子猫。成長したこの子たちに会いたくて、その後もここを訪れますが同定することはできません。

近くの堤防が「猫カフェ状態」の時のにゃんこ達

10匹くらい居ましたが、あの忌まわしき「水晶の夜」(検索してね)・・・。一夜にして姿を消してしまいました。

この後に出てくる「まろ」と後発号で登場させる「カツブシッコ」は難を逃れました。

「忌まわしき」と書きましたが、おそらく保護されたのだと思います。ただ、ここを通る多くの方々の「いったいどうしたんだろうね?」との言葉はいまだに止みません。

シロクロ

少々攻撃的な子で慣れるまで時間がかかりましたが、それからはかみさんにべったりになりました。良い写真が残っていないんですが、メロン色の目をしたとても奇麗な子でした。やはり、突然姿を消してしまいました。

まろ

トップページのスライド写真でひときわ異彩を放ちまくっています。

メガ・インパクトなんで、今回はこのワンカットのみにして後日特集いたします。

オジイチャンニャンコ

しかしお前さんも「異彩」な顔だったね。

この子は「1号」に登場しましたが、なぜか人気なんでやはり後発号で特集します。

かぶき

歌舞伎役者のするような睨み顔をしているくせに、やたらと可愛く「ニャニャニャニャニャ」と短い声を出していました。
怖い顔なのに人気者で、私を追いかけて走っているだけで近所のおばさま達から笑われていました。私が・・・。

かみさん、私、ミケニャンコ(やはり1号に登場)、かぶきが堤防の柵にきちんと並んでスーパームーンを見上げていた今でも思うとても不思議な夜がありました。

お前さんも随分太ってたな~。

そう言われると、いじけ。

ふて寝。

そうそう、怖い顔をしていたけど可愛かったよ。

N市市街地で出会ったにゃんこ

ガラケーで撮った荒い画像ですみません。
N市の裏路地を歩いている時、道路の反対側から大きな声で一生懸命に呼びかけてきました。

行ってみると、ボロボロの犬小屋に繋がれたこの子が居ました。

異常な甘ったれでしたが、異常なのはそれだけではありません。とにかく臭~~~~~い!その後、手を洗うところを探すのに往生しました。

市街地とはいえN市ですから冬は相当な寒さです。それなのにこの子はこのような所に居なければならないのでしょうか。次の年にも会えましたが、その後はこのボロボロの小屋が残されているだけでした。

国木田独歩は「忘れ得ぬ人は必ずしも忘れて叶うまじき人にあらず」(「忘れえぬ人々」)と書いています。

「たかが猫」と言ってしまえば、確かににゃんこは「忘れて叶うまじき」存在ではないのかもしれません。

それでも「忘れ得ぬ」にゃんこは居るのです。皆さんもそうではないでしょうか。

N市市街地のにゃんこもたった2回会っただけです。それでも時折あの健気とも言えるなつっこさを思い出すのです。

他にも、写真は残っていませんが「ズーズー」「ガッツキ」「デブクロ」(どうでもいいけど、もっとマシな名前を付けられないのかね)は、「忘れ得ぬ」にゃんことして「楽しき覚え」となっています。

それでは失礼いたします。
「にゃんこプレス」


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