40号 マヌオ Vol.2

飯場(はんば) 飯場と渡ってく 俺は一生流れ者 流れ流れてどこまでも 明日を知れないこの俺さ(岡林信康「流れ者」)

先号でカツブシッコ(17号、29号)にフラれたマヌオ君・・・、

さあ、この後どうなるんでしょう。

先号にも書いた通りマヌオは最初から明らかに飼い猫ふうでした。なので、「捜索猫(迷い猫)」としてネットにあげられているのではないかと調べてみました。そうしたところ、K町居住の方が捜している猫にそっくり。ちょっとしっぽが違って見えましたし、「いくら何でもK町からここまでは来られないんじゃないかな」と思ったのですが、その方と連絡を取り合いました。で・・・、「似ているけど、違います」とのことでした。
まあ、仕方がありません。
だから、毎日現れるわけではありませんが、とりあえずお世話をすることにしました。

どこか似ているこの町が 思い出させる故郷(ふるさと)を(岡林信康「流れ者」)

ここ、居心地いいかもな~。ご飯はもらえるし、優しい人が多いから・・・。

居心地がいいなら居てもいいけどさ、お前やっぱりボロボロだぞ~。

でも、ボロボロなんだけど、やっぱり可愛いです。

ゴロンゴロンもしますし、

うちらを見つけると「ナオ~ン」と小さな声で呼びかけてから付いてきます。

でも、マヌオが付いて行くのはうちらにだけではありません。

「あっ、カツブシッコちゃんだ!」

フラれてもめげずに再チャレンジです。 スタスタ・・・。

ねえ、ねえ、カツブシッコちゃ~ん。

臆病なカツブシッコも他の猫とは違ってマヌオのことはそれほど嫌でもないようです。会えば「鼻チュ挨拶」をすることもあるくらいです。マヌオも他の猫には走って行ってまで追い払う態度を示すのに、カツブシッコにはとりあえず紳士的です。

でも・・・。
「私、面食いだって言ってるじゃない」。

どうだった? 話せた?
ダメだった・・・。グスン・・・。

カツブシッコはそれほどマヌオのことが嫌ではないといっても、基本的に近づかせようとはしません。
マヌオが運河の堤防の上でご飯を食べている時、通りすがりにいきなり強烈なパンチを入れて、下に突き落としたこともあります(もちろん水の無い方です)。それでもマヌオは全く怒らず、寂しそうに、そして静かにまた堤防の上に登ってきてご飯を食べていました。

流れ者でも ふれあう心 すねた俺にも恋はある(岡林信康「流れ者」)
そろそろ引き際かなぁ・・・。

ここは結構いい所だったけどなぁ・・・。

長毛でボサボサで汚かったので、たっぷりとブラッシングもしてあげたかったんですが、多少しか出来ませんでした。
毎日は現れなかったためもあるとは思うのですが、完全には心を許してくれなかったのです。
そして、姿を消しました・・・。
私の日誌には「〇月✖日 マヌオ 最後」とだけ書かれています。
前号でも書きましたが、オス猫の縄張りつまり「居場所」は、メス猫で決まりますので・・・。

流れ者でも ふれあう心 すねた俺にも恋はある どうせ出ていくこの町なのに 惚れた俺がやぼなのさ たまらないほど切なくて 泣いてこの身を悔やんでも 飯場 飯場と渡ってく 俺は一生流れ者(岡林信康「流れ者」)

ところが・・・、
保護猫サイトを見てみると、なんとマヌオが!
名前もTと変えているではないですか!飼い主さん募集中だって。
「穏やかさんで なでなで大好き」と書かれています(うまくやりやがって・・・)。
保護日は「T町 〇月△日」とありました。
あの日の2日後でした。

さらにさらに、最近そのサイトを見てみると「飼い主さんが決まりました」とありました。
見初められて良かったね・・・。
でも、また会いたいよ・・・。

それでは失礼いたします。
「にゃんこ通信社」


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