(本来はこの号が20号になるはずでした。その経緯に関しては21号の冒頭をご覧ください)
今回はオジイチャンニャンコです。
変な名前ですね。まあ、センスのない私が勝手に言っているだけですので・・・。
最初見た時、なんだか歳をとっているように見えたもんで・・・。
が、結構ファンが多いんですよ。第1号と8号でチラッとご紹介しただけなんですが、ずいぶんと反響がありました。なんでだろう?


友人のSY兄いによると「いちばん じゃりン子チエ に出てきそうだから」ということらしいです。 確かに・・・。
だとすると ガタロの梅若 かドテラ留吉 になると思うんですけど。

もっとも2匹とも 小鉄 に瞬殺されて、梅若 は真っ直ぐ歩けなくなっちゃいましたし、留吉 なんてもっとひどくて、そのせいで ドテラの留子さん になっちゃいました。
まあ、小鉄にしてみれば売られたケンカをしょうがなく買っただけなんですけどね。
「俺は野良だぞ~」という雰囲気です。

とにかくケンカが強い!
梅若や留吉のような外見とは裏腹に小鉄並みにケンカが強い!
素早過ぎてどういう技を使うんだかも分かりませんが、相手を一瞬にしてひっくり返して組み敷いてしまいます。
そうやって長らくこの近辺の広い範囲でのボス猫の座を守ってきました。
そうなるまで相当な場数を踏んで、こんな顔になっちゃたんでしょうか。


ダイリュートでホワンとしているのにやたらと強いので、朦朧とした筆致にもかかわらず異様な迫力で迫ってくる画を描くウィリアム・ターナーが描いたらどうなのかなあとたまに思いました。
でも、この顔だからな~。赤塚不二夫氏(ニャロメを崩したらどうかな~)か、やっぱり はるき悦巳氏(じゃりン子チエの作者)に描いてもらった方がエエかな~。
(印象派はターナーの影響を受けて始まったとの説もあるようです。そんなことはもちろん私には分かるはずもありませんが、画の中身は全然違うと個人的には思います。試しに「グレートウェスタン鉄道」を見てください。印象派には決して描けない轟音が響いてきます。閑話休題)
ケンカが強いくせにとってもおしゃべりです。
居るのを気が付かないで通り過ぎると後ろから叫びながら必死になって追いかけてきます。
追いついて、足にまとわりついてもうるさいくらいにおしゃべりを続けます。なにを言ってるんだかさっぱり分かりませんけど。





近所のおばさま達と立ち話をしていると、いつの間にか足元に座っていたりもします。でも、その時は一言もしゃべりません。なんだか知りませんが場をわきまえていました。
(だから、近所のおばさま達に「あの人は、やっぱり変な猫のオッサンよ」とますます陰口をたたかれるんだ)
今振り返ってみますと、野良なのにとてもと言うよりも異常に人懐こいにゃんこでした。
そして、かなり賢くて甘ったれ。
でも、それを知らない人や子供達には結構怖がられていました。かわいそう・・・(でも、この風貌で近寄ってこられたら、知らない人はやっぱり怖いよね)。

そんなオジイチャンニャンコにももう会えません・・・。

さようなら・・・。

それでは失礼いたします。
「にゃんこ通信社」